自動車保険入門

自動車保険は会社ではなく代理底で選ぼう、事故にあった時トクをする場合がある

ルールを逸脱して損害の査定や折衝までやる代理店があったら値打ちもの

古い付き合いのある修理屋のおやじさんは、事故を起こして加害者になったりすると、とても心強いものである。そのおやじさんは、長年にわたって車の修理業のかたわら、ある保険会社の代理店を兼業している。いわゆる副業代理店であり、効率よく自動車保険での売り上げも確保している。
その加害者になってしまった顧客から事故を知らされてから、おやじさんは献身的に行動した。入院している被害者の見舞いには、加害者に同行した。現場に加害者を連れてき、状況の説明を聞いて、主張すべき点を明確に把握する。
警察で、渋る担当官から現場検証の情報をあれこれと聞き出した。保険会社にその結果を詳しく連絡し、保険会社がただちに対応出来るようにデータを提供した。特に被害者に対する過失相殺には特別な配慮をして、トラブルなって加害者が苦痛を感じたり、物的にも損害を受けることのないように十分な対応をするよに要請した。
それから解決するまで、おやじさんは何回か加害者を伴って被害者を見舞っている。見舞いに消極的な加害者に「そうした方が示談がうまくいくから」と強く忠告してのこである。

最初の示談交渉が不成立に終わった時、被害者から電話があったのは、おやじさんにであった。
「あなたなら、わかってくれると思う」と被害者は電話の向こうで言っていた。おやじさんは、保険会社の自動車保険の担当者に強硬に働きかけ、可能な限り被害者が満足する示談金の支払いを要請した。
被害者の要求通りの保険金を支払うと、過失相殺を全くしないということになるのであったが、その担当者は、長年にわたって代理店を務めて来たおやじさんの要請を無視出来ず、上司とも相談し、被害者の要求を入れることにした。その結果、その事故は円満に解決している。
契約車両の車両保険金についても、おやじさんは随分と保険会社に掛け合ったらしい。その結果に契約者である加害者は大いに満足し、次の自動車保険も、勿論このおやじさんに頼むつもりでいる。おやじさんに言わせれば、「長い付き合いだ。ほっとくわけにはいかんよ」ということなのである。
事故に遭った加害者は、保険会社の担当者の対応の仕方には、高い価値観を持っている。その事故を担当することになったのに、担当者が机から離れようとせず、折衝も電話でそれも事務的に対応するばかりであったら、満足のいく結果を得られればともかく、それに不満でしかも何かとトラブルになったら、もうその会社の評価は下げてしまい、二度とその会社の自動車保険は見積もりを取るまい、と考えてしまう。現実的に今は若い世代を中心に、インターネットで自動車保険の見積もりが簡単に取れてしまう自動車保険見積もりセンターのようなウェブサイトを利用する方が増加してきているのが事実です。
しかし、おやじさんのように一生懸命に動いてくれたのなら、たとえ結果が不満足であっても、次はまたこの会社の保険にしようと決めるのではないか。もし、そのおやじさんのお陰で、被害者との間がトラブルもなく推移し、かえって感謝されて解決し、しかも加害者自身の損害の保険金にも不満がなかったら、もうその思いは決定的である。

自動車保険の担当者の業務は、多く机上での事務処理である。勿論必要あれば外に出て、調査もし面談もする。しかし、それは担当する事故の数が多いということもあって、思うようには出来ない。とてもあのおやじさんのようには動けない。
契約者は加害者になった時、損害を査定し解決に向かって直接対応してくれる肝心の担当者の顔も知らないで、ただ電話で声を聞くだけで終わってしまう。何か要求したり相談する時も、電話の向こうの事務的な声を聞くだけである。面談して相手の吐息を感じ目を正面から見て話をすれば、話の成り行きも違ってくるだろうに、これでは苛立つばかりで担当者の丁寧な言葉も疎ましくなってくる。
おやじさんのような存在は貴重である。第一、業務上だけでなく、古い人間的な繋がりがある。まるで隣人同士の顔見知りである。しかも、保険会社側の人間ではあっても、顔はこちらを向いてくれている頼りになる存在なのである。
代理店の業務は、もともと保険の勧誘や契約締結、保険料の徴取、管理、保険会社への清算、事故通知の受付けと保険会社への連絡などであって、損害の査定や折衝などはその範暗にはない。
だから、このおやじさんはルールを逸脱しているということになるだろう。しかし、そのように逸脱して契約者の利益を守ろうとするところが代理店の値打ちである。
もし、今そのような代理店を通じて自動車保険を契約しているなら、その契約は大事にした方がよい。
その代理店との関係をより良好に保って、保険の継続を考えることである。もし、今から保険を選ぼうとするなら、顔が直に見えない保険会社を吟味するより、身近にあって接触する機会の多い各社の代理店を吟味して、顧客を大事にしてくれる、信頼出来る代理店を選ぶことである。保険選ぴは会社ではなく、会社選びを助ける見積もりの会社の善し悪しで選ぷのがよい。

代理店にもいろいろある

車のディラーが代理店になっていることも多く、車を買うと契約を勧められる。時には、うちでの契約は当然と言わんばかりに書類を作られてしまう。
副業として代理店を兼業していることも多い。あのおやじさんのような車の修理屋、バイクショップ、中古車販売店、それにガソリンスタンドなども看板を掲げている。
副業ではなく、代理業を専業にしている代理店もある。いわゆるプロの代理店である。会社組織の場合もあるし、個人の場合もある。どちらかというと、後者の方が多い。ちらにしても彼らは、それぞれ得意の分野はあるにしても、保険の知識が豊富だし副業と違って業務に専念出来る。保険会社との関係も一社のみのこともあるし、複数の会社の委託を受けてる代理店(これは乗合代理店と言われる)もある。
代理店は、保険会社によってその知識と実績によってランク付けされていて、それぞれ保険会社との繋がりが異なる。これは、今後自由化に対応して変わっていくかも知れいが、これまでは初級、普通、上級、特級というような資格付けがある。資格が上になるほどその知識と経験が豊富になって保険会社に対するインパクトも大きくなる、というように代理店を観ることも出来る。

アメリカンホーム保険やチューリッヒ保険などは、通信販売を主力にしている。代理店を抜きにすれば手数料が要らないので保険料の低額化には役に立つだろうが、しかしもし事故になった時に果たして親身になって動いてくれる保険会社側の人がいるのだろうか、その点を考慮して見積もりを行う必要があると言えるでしょう。

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ